英国にて1988年より開始された3年毎のマンモグラフィによる乳癌検診は,検診自体の精度管理に重点を置くと同時に受診率の増加を図り,1994年以来受診率は75%前後の高い値を保っている。乳癌罹患率は増加しているものの,乳癌による死亡率は1990年代から減少傾向にあり,乳癌検診による貢献も少なくないと考えられている。最近では対象年齢を拡大し,また全例二方向撮影とし,精度を向上させる等,たゆまぬ改善が重ねられている。人員不足が問題であるが,医師以外でも十分な指導と経験を積めば乳癌診断に携わることのできる新たな制度が試みられている。こうした英国の乳癌検診への積極的な取り組みは日本での乳癌検診を考える上でも手がかりとなると思われる。
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