近年,他の画像診断モダリティのデジタル化・ソフトコピー診断の拡大に伴い,マンモグラフィにもその要求は及んでいる。しかし,その特性把握と精度管理なくして安全性の保証はない。フィルムスクリーンシステムとデジタルシステムは撮影原理・画像表示・読影環境がまったく異るため,これら特性の理解と習熟が精度管理上不可欠となる。米国のMQSA(Mammography Quality Standard Acts)ではFull Field Digital Mammography(FFDM)認可の条件として,従来のスクリーンフィルムシステムでの認定を前提とし,さらに認定資格を有する読影医,撮影技師,医学物理士にFFDM に関する8時間の追加研修を求めている。
今回,ノースウエスタン大学における当研修プログラムを受講し,日本でのデジタルマンモグラフィのソフトコピー診断に対する研修方法を考察した。乳癌死亡率低下を得るための有効な乳癌検診の実現は,医療の進歩や検診環境の改善は勿論のこと,検診受診率の向上なくしてありえない。検診の精度保障の元に築かれる受診者の検診に対する信頼感の構築は検診受診率向上には不可欠である。FFDM のみならず,CR システムの検証もあわせ,日本独自の安定かつ安全なデジタル化対策が急がれる。
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