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―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 原  著

乳癌診断における超音波検査の有用性と検診導入への問題点

特別医療法人博愛会相良病院乳腺科 1),同放射線科 2),同病理・細胞診断部 3)

相良 安昭 1) 雷  哲明 1) 久木田妙子 3) 相良 吉昭 1)
土持 進作 2) 高浜 哲也 1) 松山 義人 1) 米永 史代 1)
大井 恭代 3) 安藤 充嶽 1) 相良 吉厚 1)  

 乳房超音波併用検診はMMG で指摘できない早期乳癌を発見する可能性を秘めている反面,良性疾患の患者を多数,要精査として挙げる可能性もある。乳房超音波診断の有用性と問題点を明らかにするため,2000年4月1日から2005年4月30日まで,当院にてMMG,エコーをともに施行し,細胞診もしくは組織診で診断可能であった,4,383症例を対象に検討を行った。MMG にて指摘されず超音波にて所見が得られた症例を抽出し,年齢や臨床診断等に関して解析を行った。
 悪性1,072症例のうち,悪性でMMG にて指摘されず超音波で所見を得られたのは129例,年齢別では40代(57例;p<0.0001)が,組織型別ではDCIS(47例;p<0.0001)が有意に多かった。一方,良性症例3,311症例のうちMMG にて指摘されず超音波で所見を得られたのは1,356例であった。そのなかでは線維腺腫が367例と最も多かった。
 超音波検査は早期乳癌の発見につながり,とくに罹患率が高く高濃度乳房の傾向が高い40歳代まではその恩恵が大きい。US 検査の検診導入には,要精査率を減らすためのカテゴリー分類の普及や診断能の向上が不可欠である。


Key words : 乳癌検診,乳房超音波併用検診

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