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―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 原  著

マンモグラフィ精度管理用ファントム画像のコンピュータを用いた画質評価

――2台のフィルム・デジタイザについての比較――

金沢大学病院放射線部 1),聖マリアンナ医科大学放射線医学 2)
茨城県立医療大学 3),聖マリアンナ医科大学病院画像診断センター 4)
聖マリアンナ医科大学乳腺内分泌外科 5),大阪警察病院人間ドッククリニック 6)
愛知県がんセンター中央病院 7),福岡大学医学部放射線医学教室 8)
東北大学医学系研究科腫瘍外科 9),NPO 法人マンモグラフィ検診精度管理中央委員会 10)

山本 友行 1) 今村 惠子 2,10) 藤崎 達也 3) 大内 幸敏 4)
加藤 善弘 4) 福田  護 5,10) 中島 康雄 2) 寺田  央 6,10)
堀田 勝平 7,10) 岡崎 正敏 8,10) 大内 憲明 9,10)  

 マンモグラフィ検診に関わる施設画像評価で認定された施設は2005年10月末で521施設であり,マンモグラフィ検診を実施している2,500施設(推定)の20%程度である。したがって,今後施設画像評価を受ける施設としては,未認定の約2,000と認定を更新する施設が存在する。
 S/F 系でのファントム画像については数量的な画質評価(フィルムをデジタイザにて読みとり,テスト物質の写真コントラストを画像処理ソフトを用いて計測する方法)も行っている。現在は画像の読みとりにデジタイザ1台で対応しているが,安定した評価システムを構築するためには,複数のデジタイザを使用できる体制が不可欠である。今回,2台のデジタイザを使用して読みとった画像について,数量的な画質評価を行い,比較検討した。
 デジタイザはVXR―12plus とModel2905,開口径を85μm(公称),画像フォーマットはTIFF とした。解析にはIP Lab を使用した。3個のRMI156型ファントムを撮影して得られた34画像について石灰化,腫瘤を評価した。画質評価は計測された写真コントラストを到達度(基準画像に対する相対値)に変換することにより行った。その変換によりデジタイザ間の差異は著しく軽減された。両デジタイザ間の相関係数は石灰化平均到達度で0.970,腫瘤平均到達度で0.915であった。また,現行の基準で合否判定をすると石灰化で33/34,腫瘤で31/33画像,総合では34/34が一致し,2台のデジタイザについて90%以上の一致率で評価できることが示された。
 到達度による画質評価を行うことにより,現在使用しているデジタイザと異なる機種を使用しても,一定の条件や較正,手順のもとに現在と同等の評価を継続できる可能性が示唆された。


Key words : マンモグラフィ,画質評価,ファントム画像,デジタイザ,整合性

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