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―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 症例報告

マンモグラフィでカテゴリー5と診断された顆粒細胞腫の1例

京都府立医科大学内分泌・乳腺機能制御外科学1)
京都府立医科大学計量診断病理学部門2)

中務 克彦 1) 中嶋 啓雄 1) 沢井 清司 1) 藤原 郁也 1)
水田 成彦 1) 阪口 晃一 1) 鉢嶺 泰司 1) 小林  文 1)
小西 英一 2) 柳沢 昭夫 2)    

  症例は36歳女性。主訴は左乳房A 領域の腫瘤。触診上は可動性のある表面不整な腫瘤であった。マンモグラフィでは左A 領域にspiculated mass を認め,カテゴリー5と判定した。超音波検査では,D/W 比が1.0,前方境界線の断裂を認め,充実腺管癌を疑った。乳房MRI では,辺縁微細鋸歯状の造影効果が早期に出現し,浸潤癌と診断された。しかし,超音波下針生検の結果,顆粒細胞腫と診断された。画像診断上は浸潤癌を強く疑うため,鏡視下左乳腺腫瘤摘出術を施行した。乳腺顆粒細胞腫は種々の画像診断上,乳癌と誤診されることが多いが,針生検を行えば正確な術前診断が可能である。
  乳腺顆粒細胞腫は基本的には良性腫瘍であるが,悪性化したとの報告も散見される。したがって,顆粒細胞腫の診断のもと腫瘤摘出を行っても,その後の慎重な経過観察は必要である。


Key words : 顆粒細胞腫,乳癌,マンモグラフィ,針生検

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