―――――――――――――――――――――――――――――― 第16回学術総会/シンポジウム1
乳癌検診――受診率向上のためにすべきこと(6)
マンモグラフィ併用乳がん検診の生存率向上効果に関する研究*
東北大学大学院医学系研究科腫瘍外科学分野 1)
東北大学大学院医学系研究科公衆衛生学分野 2)
岩手県立中央病院乳腺外科 3)
宮城県立がんセンター研究所疫学部 4)
| 鈴木 昭彦 1) |
栗山 進一 2) |
大貫 幸二 3) |
武田 元博 1) |
| 石田 孝宣 1) |
西野 善一 4) |
辻 一郎 2) |
大内 憲明 1) |
【目的】本研究の目的は,乳がん罹患者の診断契機ならびに予後を把握し,マンモグラフィ併用検診の有効性を評価することである。【方法】宮城県がん登録における1989年1月1日〜2000年12月31日の登録乳がん7,701件を対象として,診断契機ならびに予後を調査した。宮城県対がん協会乳がん検診発見乳がんデータベースとの照合により診断契機別(マンモグラフィ併用検診,視触診単独検診,外来発見)の生存分析(Kaplan―Meier 法)を行い,有意差検定にはLog―Rank 検定を用いた。【結果】生存率は観察期間を通してマンモグラフィ併用検診群が最も良好で,視触診単独検診群,外来発見群の順に低下していた。Log―Rank 検定の結果,マンモグラフィ併用検診群−外来発見群(p<0.001),視触診単独検診群−外来発見群(p<0.001),マンモグラフィ併用検診群−視触診単独検診群(p<0.023)のいずれも統計学的に有意であった。【結論】マンモグラフィ併用乳がん検診は,視触診単独検診,未検診と比較して,より大きな生存率向上効果が期待できる可能性がある。
*本演題は,筆頭著者が英文にて他誌投稿予定のため,
予稿集の抄録のみ掲載させていただきました.――編集室注